7月27日の米国市場は、ダウ工業株30種が前日比+0.51%の52,210.08ドルと大幅高。一方、ハイテク比率の高いNASDAQ総合は-0.18%の24,932.08と反落し、S&P500は+0.02%の7,413.18とほぼ横ばいで引けた。CNBCによれば、原油価格の下落と半導体株からの利益確定売りが材料視され、ダウは一時500ドル超上昇する場面があった。投資家は週内に控えるFOMCやメガキャップ決算をにらみ、セクター間のローテーションを強めたとみられる。
米国債利回りは、10年債が4.61%、2年債が4.26%、30年債が5.09%と、前週末から概ね横ばい。金融政策発表待ちのなか、金利市場には積極的な方向感は乏しい。ドル円は7月24日時点で163.93円(東京中心相場)と高水準を維持するが、直近の値は未確認。WTI原油先物も7月20日時点の84.38ドル/バレル以降の動向は確認できていない。金価格は未確認だが、安全資産への逃避は限定的だったと推測される。
個別銘柄では、引け後にフォードが第2四半期決算で市場予想を上回り通期見通しを上方修正、時間外取引で株価が上昇。ビザは約7%の人員削減を発表した。半導体株はKLAコーポレーションなどが軟調で、SOX指数の騰落率は未確認ながら、セクター全体に逆風が吹いたと推測される。マイクロソフトは決算発表を控え、空売り残高が10年ぶりの高水準に達している。
今週はFOMCのほか、アマゾン、メタ、マイクロソフトの決算が予定され、前週のアルファベット決算後の急落を受け、投資家の警戒感は強い。こうした重要イベントを前に、市場は方向感を欠く展開が続く公算が大きい。
日本市場にとっては、米株高に加え、足元のドル円が163円台の円安水準にあることが輸出関連株の支えとなる一方、半導体セクターの軟調ムードがハイテク株の重しとなる可能性がある。また、FOMCを前に国内金利は上昇方向に振れやすく、日銀の政策修正に対する思惑も交錯しそうだ。