米国株は7月30日、FOMC声明発表後に上昇。S&P500は前日比1.66%高の7,437.63、NASDAQ総合は2.78%高の25,122.18、ダウ工業株30種は1.19%高の52,208.06で引けた。FOMCは政策金利据え置きを決定したが、ウォーシュ議長の記者会見がハト派的と受け止められ、買いが優勢に。もっとも、ミネアポリス連銀のカシュカリ、クリーブランド連銀のハマック、ダラス連銀のローガンの3名が利上げ票を投じ、声明はインフレへの積極対応を要す内容であった。CNBCは「投資家はウォーシュの会見をハト派的と解釈したが、準備原稿の精読は追加利上げを示唆する」(CNBC)と指摘。早期緩和への期待は後退したが、市場はデータ次第の姿勢を好感した格好だ。
ハイテクセクターでは、アマゾン、マイクロソフト、アルファベットが週間で時価総額を合計1.5兆ドル積み上げ、相場をけん引。クラウド需要とAI収益化が評価された一方、アップルやメタは時価総額を減らし、AI開発コスト膨張によるキャッシュフロー悪化が意識された。S&P500は7,500ポイントがオプション市場で上値の節目と意識され、戻り売り圧力が浮上しやすい状況。
米国債利回りは7月31日時点で2年4.28%、10年4.75%、30年5.27%。2年と10年のスプレッドは47bp、10年と30年は52bpと、スティープ化傾向を示す。FOMC後のショートカバーにより短中期ゾーン金利は低下したが、一部識者はフロントエンドへのフォーカスを推奨。ドル円は7月29日時点で163.68と、30日の水準は未確認。原油(WTI)は7月27日の84.25ドルが直近、金も未確認。
週明け日本株はこの流れを受け、半導体などハイテク銘柄への資金流入が見込まれる。米長期金利底堅さは邦銀の外債投資を促し、ドル円の下支え要因に。日本国債市場では、週内の日銀決定会合を控え、米金利スティープ化の波及が意識されよう。