前日の米国株は主要3指数が揃って大幅高。S&P500は前日比1.48%高の7,600.5、ナスダック総合は2.13%高の25,913.9、ダウ工業株30種は1.32%高の53,178.41で取引を終えた。ハイテク主導の上昇で、ナスダックの上昇率が際立った。
急騰の背景には、ベッセント米財務長官がイランとの協議でホルムズ海峡の航行自由化に向けた合意が週内にも成立する可能性に言及したことがある。地政学リスク後退への期待から原油価格が急落し、インフレ懸念が緩和。これが買い安心感につながった。長期金利が上昇圧力を欠いたことも支援材料で、トッド・ゴードン氏は「米国債利回りの上昇失敗が株式の続伸余地を開く」と指摘した。米財務省が8月4日に公表した利回りは2年4.20%、10年4.63%、30年5.18%。2年と10年のスプレッドは43bpで、カーブはスティープな形状を維持。
ドル円は東京市場スポット中心相場が7月31日時点で160.64円。直近水準は未確認だが、リスク選好の流れが円売り圧力となりやすい面は意識される。原油はホルムズ海峡合意期待で急落したと伝わるが、WTIの直近価格は8日前の7月27日時点で84.25ドル。金は本稿で水準を確認できず、騰落は未確認。
セクター別では半導体を含むハイテク株が堅調。AMDは決算発表を控え上昇したが、引け後にデータセンター売上高が2倍と好調な決算を発表も、株価は時間外で下落。SpaceXは初の決算発表でAI関連コストの高さが嫌気され時間外下落。パラマウント・スカイダンスは通期利益見通しを上方修正し、WBDとの合併に自信を示した。ピンタレストはガイダンスが期待並みで時間外軟調。
著名投資家マイケル・バーリー氏が「1987年型の暴落もあり得る大天井圏」と警告。ベゾス氏による40億ドルのアマゾン株売却申請や、ニュージャージー州のアマゾン反トラスト法提訴も注目された。
本日の日本市場では、米株高と原油安を好感した買いが先行する公算が大きい。特に半導体関連にポジティブな流れが波及しやすい。ホルムズ海峡情勢の進展次第では資源関連の変動に注意が必要。米金利の安定は円債市場に落ち着きをもたらすが、ドル円の値動きは7月末水準からの乖離が確認されるまでは限定的か。