MORNING BRIEF
2026年8月13日(木) 版

この日のブリーフ

前日の米国市場

前日の米国株式市場は主要3指数がそろって下落した。S&P500は7,728.2(前日比0.32%安)、NASDAQ総合は26,445.45(0.60%安)、ダウ工業株30種は53,791.85(0.34%安)。ハイテク比率の高いNASDAQの下げが相対的に大きく、グロース株に利益確定売りが出たとみられる。SOX指数はデータが取得できず未確認。

米国債利回りは、米財務省が8月12日に公表した直近値で2年債4.20%、10年債4.68%、30年債5.24%と高水準。前日8月11日の終値ベースの利回りは確認できないが、長期金利の高止まりが株式のバリュエーションを圧迫した可能性がある。米財政赤字の拡大も長期金利の上昇圧力として意識されやすい。ドル円は8月7日時点で158.56円(東京市場スポット中心相場)と記録されており、8月11日の水準は未確認。WTI原油は前日比1.21%高の84.77ドルと上昇。ホルムズ海峡の船舶通航量が3カ月ぶり低水準にとどまるなど中東地政学リスクが供給懸念を誘い、原油を押し上げたとみられる。金は水準未確認だが、CNBCはインフレ鈍化を背景に資金が再び流入していると報じている。

セクター別騰落率は未確認だが、CNBCによれば金融セクターが総じて堅調で、金利上昇による利ざや改善期待が支えになった可能性がある。主要決算では、8月11日の取引時間中に大型発表は確認できず、翌12日にCerebrasが決算発表後に14%急落、Ciscoも決算発表後に下落したことが報じられた。当日の注目イベントとしては、翌日に発表される7月CPIを控えて投資家が様子見姿勢を強めたことが挙げられる。CNBCは投資家がインフレ指標を見極めようとしていたと伝えている。

日本市場への波及経路としては、前日の米ハイテク株安を受けて東京市場でも半導体関連を中心に売り圧力がかかる可能性がある。一方、WTI原油高は資源関連の支援材料となる。米長期金利の高止まりは円キャリー取引の持続性や内外金利差を通じてドル円に影響し得るが、足元のドル円水準は未確認のため注意が必要。

日銀・円金利・JGB

日銀7月会合意見と資金統計、米長期金利高止まり下の円金利・JGB展望

日銀は7月金融政策決定会合の主な意見と、7月マネーストック・貸出預金動向・コール市場残高・オペ実績などを公表した。米10年債利回りは4.68%と高水準、原油も上昇。円金利・JGB市場では政策期待と資金供給実態の変化が焦点。詳細は本文参照。

9出典
日本株: 個別・セクター・決算

化学再編と物流人材制約が示す日本株の構造材料

三井化学が石油化学事業の再編を加速し、西日本での集約時期に言及した。物流では外免切替厳格化で外国人ドライバー確保に課題が生じる中、ヤマトがベトナムで教育体制を整備する動きが確認された。国内化学の供給再編と物流コスト・人手制約は、日本株の個別材料として中期的に重要。前日の米株は小幅安、原油は上昇、米10年債利回りは4.68%と高止まりしている。

2出典
需給・ポジショニング

日本株需給:オプション最高・指数入替・新規上場が交錯

8月第2週の日本株需給は、7月のかぶオプ月間取引高が過去最高となり、JPX日経400等の指数定期入替、新規上場・上場廃止・監理指定が重なった。8月11日の米国株は主要3指数が小幅安、WTIは上昇。8月12日時点の米10年債利回りは4.68%。ドル円は8月7日時点158円台。休日取引実施も公表され、ポジション調整手段が拡大した。

8出典
各国マクロ

米7月CPI3.4%でも利上げ条件残る、米債スティープ化と日銀サプライチェーン論文

米7月CPIは前年比3.4%へ低下したと報じられたが、ボストン連銀高官はインフレ高止まりなら9月利上げを支持する意向を示した。8月11日の米株は主要指数が小幅安、WTIは84.77ドルへ上昇。8月12日時点の米国債利回りは30年5.24%と長め中心に高く、2年とのスプレッドは約104bp。日銀は7月マネーストックとサプライチェーン関連論文を公表。政策の不確実性が市場の焦点となる。

5出典
米金融政策・米金利

米財政赤字拡大と原油供給リスクが映すタームプレミアムの再評価

7月の米財政赤字は2021年3月以来の高水準となり、10カ月累計は約1.8兆ドルで前年同期を上回った。8月12日時点の米国債利回りは10年4.68%、30年5.24%と長端に厚み。CPIは落ち着いたが、ホルムズ海峡の通航量減少とサウジの輸出経路変更が原油リスクを高め、政策据え置き長期化と財政プレミアムが焦点。

4出典