米国株式市場はまちまち。ダウ工業株30種は51,947.25ドルと前日比+0.46%と堅調だったが、S&P500は7,411.98(+0.05%)と横ばい、ナスダック総合は24,975.82(-0.64%)と反落した。ハイテク比率の高いナスダックの下落が目立ち、前日から続く半導体株売りと地政学リスクが重石となった模様。一方、景気敏感株やディフェンシブの一角に資金が向かい、ダウを押し上げた。
金利は財務省データ(7月24日)によると、2年債利回り4.33%、5年債4.43%、10年債4.69%、30年債5.16%。イールドカーブは順イールドを維持しつつ、長期ゾーンの金利が高止まり。イラン/フーシ派情勢の緊迫化を受けたリスク回避の債券買いは限定的で、むしろ関税を巡る不透明感がインフレ期待や財政プレミアムを意識させた可能性がある。
為替のドル円は、7月22日時点の東京スポット中心相場163.15円、17時時点162.94円と円高方向に振れていたが、24日の水準は未確認。その後は米金利の高止まりを背景にドルが下支えされた可能性はあるが、地政学リスクの高まりが円買いを誘ったかは定かでない。
商品では、WTI原油は7月20日時点84.38ドルで以降のデータは未確認。ただ、サウジアラビアによるイエメン空爆などを受けて供給懸念が強まったとみられ、油価は上昇圧力がかかった可能性がある。金は市況データ未確認だが、リスク回避の買いが入りやすい局面だ。
セクター別では、AI・半導体関連が冴えない。NvidiaがSKハイニックスからHBM供給を確保する5000億ドル規模の契約や、サムスン電子がブロードコムから2000億ドルのAIチップ受託生産パートナーシップを獲得といった個別材料はあったが、市場は「蒸留」規制論議なども含め、高バリュエーション調整の流れ。一方、景気敏感株やヘルスケア関連は堅調か。
政治面では、トランプ大統領による新関税が発動直後に提訴され、EUへの追加関税も示唆。1-3月期の決算シーズン後半戦で、来週はアマゾンなどの決算が控える。
本日の東京市場では、米ハイテク株安が半導体・電気機器セクターの重荷となる公算が大きい。為替はドル円が162円台に下げた22日からどう変動したかが鍵で、円高が進行すれば輸出採算悪化懸念が強まる。一方、米長期金利高止まりは日銀の政策修正観測を高める可能性があり、JGB市場は超長期ゾーンを中心に金利に上昇圧力がかかりやすい。中東情勢の緊迫化は原油高を通じて企業コスト増を招き、消費者関連株への逆風になりうるため、三様の視点が交錯する一日となる。