MORNING BRIEF
2026年7月26日(日) 版

本日のブリーフ

前日の米国市場

米国株式市場はまちまち。ダウ工業株30種は51,947.25ドルと前日比+0.46%と堅調だったが、S&P500は7,411.98(+0.05%)と横ばい、ナスダック総合は24,975.82(-0.64%)と反落した。ハイテク比率の高いナスダックの下落が目立ち、前日から続く半導体株売りと地政学リスクが重石となった模様。一方、景気敏感株やディフェンシブの一角に資金が向かい、ダウを押し上げた。

金利は財務省データ(7月24日)によると、2年債利回り4.33%、5年債4.43%、10年債4.69%、30年債5.16%。イールドカーブは順イールドを維持しつつ、長期ゾーンの金利が高止まり。イラン/フーシ派情勢の緊迫化を受けたリスク回避の債券買いは限定的で、むしろ関税を巡る不透明感がインフレ期待や財政プレミアムを意識させた可能性がある。

為替のドル円は、7月22日時点の東京スポット中心相場163.15円、17時時点162.94円と円高方向に振れていたが、24日の水準は未確認。その後は米金利の高止まりを背景にドルが下支えされた可能性はあるが、地政学リスクの高まりが円買いを誘ったかは定かでない。

商品では、WTI原油は7月20日時点84.38ドルで以降のデータは未確認。ただ、サウジアラビアによるイエメン空爆などを受けて供給懸念が強まったとみられ、油価は上昇圧力がかかった可能性がある。金は市況データ未確認だが、リスク回避の買いが入りやすい局面だ。

セクター別では、AI・半導体関連が冴えない。NvidiaがSKハイニックスからHBM供給を確保する5000億ドル規模の契約や、サムスン電子がブロードコムから2000億ドルのAIチップ受託生産パートナーシップを獲得といった個別材料はあったが、市場は「蒸留」規制論議なども含め、高バリュエーション調整の流れ。一方、景気敏感株やヘルスケア関連は堅調か。

政治面では、トランプ大統領による新関税が発動直後に提訴され、EUへの追加関税も示唆。1-3月期の決算シーズン後半戦で、来週はアマゾンなどの決算が控える。

本日の東京市場では、米ハイテク株安が半導体・電気機器セクターの重荷となる公算が大きい。為替はドル円が162円台に下げた22日からどう変動したかが鍵で、円高が進行すれば輸出採算悪化懸念が強まる。一方、米長期金利高止まりは日銀の政策修正観測を高める可能性があり、JGB市場は超長期ゾーンを中心に金利に上昇圧力がかかりやすい。中東情勢の緊迫化は原油高を通じて企業コスト増を招き、消費者関連株への逆風になりうるため、三様の視点が交錯する一日となる。

日銀・円金利・JGB

日銀正常化の現状評価と市場の注目点

日銀は2026年7月下旬、金融システムレポート別冊や保有国債残高表など重要資料を公表。7月24日の米国市場は主要株価指数がまちまちだが国債利回りは10年4.69%と高止まりし、ドル円は7月22日時点で163.15と歴史的円安。銀行決算分析や貸出動向調査は、日銀が追加利上げを判断する上で金融システムの頑健性や資金需要を見極める材料となる。国債市場では段階的な保有国債削減が長期金利の押上げ要因。海外勢のポジショニングやCTAの動向が変動性を高める可能性があり、夏場の薄商いの中でもイベントリスクとして意識される。

4出典
日本株: 個別・セクター・決算

LINEヤフーのカカクコム買収スキームに法的疑義、ネットセクター再編の行方

LINEヤフーとベインキャピタルが、カカクコムに対するTOBを共同出資会社形式で仕掛ける計画が明らかになった。ダイヤモンド編集部の報道によれば、この買収スキームは「法令に触れかねないグレーなスキーム」(ダイヤモンド・オンライン)とされ、規制当局の判断が注目される。EQTによる既存の買収提案を事実上妨害する形で、ネットサービス業界の覇権争いは激化している。米国株式市場は24日まちまちで、S&P500は小幅高もハイテク比率の高いNasdaqは下落。ホルムズ海峡封鎖に伴う原油高が企業業績のコスト増要因となる中、日本株の個別材料として今後の展開が注視される。

品質注意3出典
需給・ポジショニング

JPXが特別注意銘柄の指定やETF新規上場、上場廃止を発表 — 需給変化とポジショニングへの影響

7月21日から24日にかけて、東証は昭和ホールディングスやホーブの上場廃止決定、REVOLUTIONの特別注意銘柄指定、iシェアーズ SRI ETFの監理銘柄指定など、複数の需給関連イベントを公表。また、JGB長期債ETFを含む新規ETFが上場し、指数コンサルテーションも開始。米国株はまちまち、米長期金利は上昇。これらのイベントは個別銘柄の需給だけでなく、ETFフローや指数組み入れを通じて市場全体に波及する可能性がある。

8出典
各国マクロ

原油高でFRB利上げ織り込み進む、日銀統計発表も市場の関心は米金融政策に

原油価格上昇を背景に、投資家のFRB追加利上げ観測が強まり、来週のFOMCが「ライブ」との見方。米国市場ではダウ堅調もハイテク下落。日本では日銀が金融システムや貿易関連統計を公表したが、焦点は米金融政策と為替波及に。

5出典
米金融政策・米金利

米長期金利高止まり、関税政策がインフレ警戒を誘発 — ドル高・株高の構図に変調

7月24日の米国債市場は、10年債利回りが4.69%と高水準を維持。トランプ政権による対ブラジル25%、対カナダ50%の新関税発表がインフレ再燃懸念を強め、長期金利の低下を阻んだ。株価はダウが+0.46%と堅調な一方、ハイテク比率の高いナスダックは-0.64%と下落し、セクターローテーションの動きが見られた。為替はドル円が163円台(22日時点)と円安基調が継続。金融政策の方向性を見極める上で、貿易政策の不透明感が主要リスクとして浮上している。

1出典